ゲームマーケット2014春・ショートレビュー




春と言いながら実に暑かった、2014春のゲームマーケット(6月1日開催)でしたが、あれからもう1ヶ月。
去年に続いて2回目の参加でしたが、今年は予約などしたりして、ほしいゲームをバンバン買いました。いくら使ったのかあまり思い出したくありません。

結構いろいろ手に入れたのですが、意外と遊ぶ機会がなく、まだ半分少々しかプレイできてません。
とはいえ折角なので、自分で購入したり他の方に遊ばせて頂いたりした分だけでも、ショートレビューという形で感想を記しておこうかと思います。
(これ以降遊んだ分についても、おいおい追記していきたいと思います)

「ゴー・ストップ」以外はすべて同人ゲームですので、なかなか手に入れにくいのが難点ですが、
一部ショップで委託販売している作品もありますし、次回のゲームマーケットで発売される作品もあるかもしれませんので、その時の参考になればと思います。

マスクメン

サークルオインクゲームズ
人数2-6人
プレイ回数・人数1回/4人
時間20分
種別カードゲーム
ゲーム難度(5段階)3
評価(10点満点)5

■ゲーム概要

6種類のレスラーが描かれたカードを手札に持ち、これを早く出し切るゲームです。特徴としては、レスラーカードの強弱がゲーム中に決まっていきます。
最初の人はどれか1種類のレスラーを1枚場に出します。次の人は別のレスラーを1枚多く持っていれば出すことができ、このとき、上のレスラーは下のレスラーより強いことが確定します。一度に最大3枚まで出せて、3枚が出されると場のカードは捨てられ、最後に出した人が次のレスラーを出します。
以降、直前のレスラーより強いことが確定したレスラーは、+1枚でなく同じ枚数で出せます。直前のレスラーに対し強さ未確定のレスラーは、上記のように+1枚で出します。また最初から2枚以上出すことも可能です。
こうしてレスラーカードの強弱を決めながら、手札を早く無くせば勝ちます。複数ラウンド行い、一番得点が高い人の勝利です。

■感想

4人プレイ。ゲーム中に手札の強さをプレイヤーが決めるという着想は面白く、勝負の行方が分からないところがハラハラします。しかし、一旦手持ちのレスラーが弱いことが確定してしまうと、なかなか手札を思うようにコントロールできなくなります。弱いレスラーが残ったのをどうすることもできず、挽回が厳しくなり、何もできず最下位に沈んでしまいました。
レスラー間の強弱判定が難解だと巷で言われていますが、そこはそれほど気になりません。それよりも勝負の帰趨を自分の腕で決められるところが見た目より少なく、「やらされてる」印象がどうしても拭えないほうが気になります。弱いカードが強いカードに逆転するような仕掛けがもう一枚あれば、もっと良かったのではないかと思います。
あと、ここのメーカーは他作品もそうなのですが、内容の軽さのわりには値段が高めに感じます。確かに見た目は美しい。カードもタイルも凝っている。しかし、例えば名作ニムトが1000円で売られていることを考えると、この内容で税込2300円は正直つらい。普段ゲームをやらない人が2300円でこれを手に取って「アナログゲームって面白い!」と感じてもらえるのか。逆効果ではないか、というのが率直な感想です。
ゲーム自体は要するに大富豪なので、楽しめることは楽しめます。しかしこれは、ある程度ゲーム慣れした人が「こういうのもあるのか」と軽く遊ぶものであって、初心者が一発目に買うものではないのかな、と思いました。

春夏冬中(あきないちゅう)

サークル桜遊庵
人数3-4人
プレイ回数・人数2回/4人
時間20分
種別カードゲーム
ゲーム難度(5段階)3
評価(10点満点)8

■ゲーム概要

春・夏・秋・冬、各4枚のカードから1枚だけ抜き、そのカードを推理で当てます。
各自手札を4枚持ちます。手札には「春一」「夏三」といった季節・数字の組合せが書かれています。相手を1人選んで「秋の合計は?」「一のカードは何枚?」などと手札の内容を質問し、抜かれたカードを推測していきます。
分かったと思ったら「中央のカードは秋の二!」などと宣言してこっそり確認し、当たっていればそのラウンドは勝ち。複数回やって、勝敗を決めます。

※ちなみに初回プレイで「季節の合計をノーコストで聞けるのはスタートプレイヤーの初手番のみ」としてプレイしましたが、作者の方に確認したところ、正しくは「全プレイヤーが初手番で季節の合計をノーコストで聞ける」です。

■感想

こちらは昨年のゲームマーケットで初出展した作品とのことで、評判が良かったので購入しました。4人プレイ。
最初はどう絞り込んでいくか全然分からず頭を抱えましたが、全員で例えば「一は何枚?」と順に質問していくと、場にある一の札の枚数が分かるので、そこからターゲットの札を少しずつ推測できます。あまり詳しく質問すると相手に当てられてしまうので、適当なところでチャレンジする思い切りの良さが大切です。チャレンジの瞬間は緊張しますが、当たった時の喜びは格別です。手札の巡りもよく、2回とも全勝しました。
筆者は推理系のゲームが好きで、この作品も推理と駆け引きのバランスがとてもよく、大変気に入りました。同じ手札でも質問によって展開が変わるところもよくできてますし、人間が記憶できるギリギリのポイントを突いている感じがして、独特の気持ちよさがあります。おすすめです。

Futures!

サークルワンモアゲーム!
人数3-4人
プレイ回数・人数1回/4人
時間60分
種別ボードゲーム
ゲーム難度(5段階)3
評価(10点満点)8

■ゲーム概要

先物取引を題材にしたゲームです。といっても、それほど難しくはありません。
米、とうもろこし、胡椒の3つの商品があり、それぞれの価格が上がるか下がるかに賭けて、自分のコマを現在価格のマスに置きます。例えば商品価格が上がったとき、上がる方に賭けていれば、コマを回収(決済)することで差額が儲かり、逆に下がる方に賭けていれば、決済することで差額を支払います。
手番ではまず相場操縦カードを伏せて置き、好きな商品の価格を1マス上げるか下げるか指定できます。同時にコマを置く(投資)か回収する(決済)かします。全員の手番が終わると相場操縦カードが開かれ、各商品の価格がその分上下し、相場が少しずつ変動します。その後再び投資・決済を繰り返します。
これを何シーズンか行い、もっとも稼いだ人が勝ちです。

■感想

これは面白い!シンプルな仕組みで投資の面白さを再現しており、各自の相場操縦の絡みや、どこまで粘って儲けるか、どこで損切りするかの駆け引きが痺れます。見事です。
4人プレイでしたが、4人の思惑が微妙に一致したりぶつかったりして、その時々のトレンドにうまく乗って投資できると儲かるし、流れに逆らうと損します。その見極めができるかどうかが勝敗の分かれ目です。経済ゲームらしく、一度損すると逆転しづらいのが若干難点ですが、それを補って余りある面白さがあります。
ゲームマーケット当日のゲーム会で、他の人が持ち込んでいたのをプレイさせてもらいましたが、翌週イエローサブマリンで売っていたのを早速購入しました。カードのデザインに洒落っ気があり、ボードも美しい。これは良いのではないでしょうか。

托卵

サークルTRYGOOD
人数4人
プレイ回数・人数2回/4人
時間10分
種別カードゲーム
ゲーム難度(5段階)1
評価(10点満点)6

■ゲーム概要

4人専用。4スート各5枚、計20枚のカードを全員で揃える協力ゲームです。
20枚を混ぜて5枚ずつ配り、各自2回だけ手番を行います。手番では1人を指名し、1-5枚を交換しますが、ほしい札を言ってはいけません。
全8回の手番終了後、全員の手札のスートが揃っていれば勝利です。

■感想

何と言ってもカードが美しい。ご覧の通り、スートはそれぞれ「花鳥風月図」「百鬼夜行図」など豪華な日本画のデザインになっており、これを揃えるというだけでテンションが上がります。(描き下ろしだそうです。素晴らしい)
ゲームの仕組み自体はそんなに難しくないのですが、各自2回の手番だけで揃えるというのが、できなさそうで意外とできる、ちょうどいいバランスです。2回やって、2回とも見事成功しました。重いゲームの合間にやるのに丁度いい感じです。絵が綺麗なので、それだけでも体験する価値はあります。

ゴー・ストップ

メーカーB2Fゲームズ
人数2-6人
プレイ回数・人数10回/4人
時間5分
種別カードゲーム
ゲーム難度(5段階)2
評価(10点満点)7

■ゲーム概要

1〜10の得点カードから、より高い得点を狙うゲームです。
得点カードを1枚ずつめくり、欲しければ「STOP」カードを、不要なら「GO」カードを裏向きに出します。後でカードを開いた時、「STOP」が一人だけならこの得点を貰えます。二人以上が「STOP」を出していると貰えないので、人とかぶらないカードを狙います。
5枚得点カードが並んだところで、最初の「GO/STOP」カードをめくります。ここで一人だけ「STOP」で得点すれば残りの「GO/STOP」カードを全てめくりますが、誰も得点しなければ次の得点カードを1枚出し、勝負を続けます。これを繰り返し、最高得点カードを貰った人の勝ちです。

■感想

1勝負わずか1〜2分で終わりますが、1枚しかない「STOP」カードをどこで出すかはけっこう考えます。
誰か一人が得点カードをもらったらそれ以上はカードを出せないので、下手をすると「STOP」を出さないまま終わることもあります。かといって、高得点でうかつに「STOP」を出すと人とバッティングしてしまう。
有名な「ハゲタカのえじき」やトランプの「ゴップ」と似たゲームですが、いつ勝負が終わるか分からないという一点が、独特の緊張感を与えています。何戦かやるとだんだん読み筋が人とかぶってくるのも面白い。手軽に遊べて、結構好きな作品です。

ベタリィ

サークルとりにく
人数3-5人
プレイ回数・人数1回/4人
時間20分
種別カードゲーム
ゲーム難度(5段階)2
評価(10点満点)3

※写真なし

■ゲーム概要

手持ちのチップ2枚を全員で比べて、キャンディを集めます。
1〜13の数字チップと特殊チップ2枚の計15枚から、2枚ずつ手元に配ります。チップは一度だけ山札か他のプレイヤーと交換できます。
交換後、全員で2枚のチップを比較し、手持ちのキャンディを出して勝負します(降りることもできます)。チップ2枚の値の差が一番大きい人が場のキャンディを総取りし、これを繰り返してキャンディを多く集めた人が勝ちです。

■感想

4人プレイでしたが、ちょっと微妙でした。
チップの交換があまり機能しておらず、ランダムに配るのとあまり変わらず、戦略の立てようもない。そして、勝負でキャンディを1個しか賭けられないので、逆転がほぼ不可能。正直、ランダムに配られた2枚で勝負してるのと大差なく、ゲームとしての練り込みが足りない印象です。キャンディやチップの絵柄はとても美しいだけに、惜しい。

シンデレラが多すぎる

サークル大気圏内ゲームズ
人数2-4人
プレイ回数・人数1回/2人
時間10分
種別カードゲーム
ゲーム難度(5段階)3
評価(10点満点)4 ※2人プレイのため暫定

■ゲーム概要

シンデレラ候補として自分の手札に配られた女の子(一部オッサン含む)を、無理やりシンデレラに仕立てあげてしまいます。
手番では、手札を1枚出して「シンデレラは黒髪ではない」「ごはん派ではない」といった条件を公開します。それから、その条件を認めるかどうか全員で投票します。全員可決すればその条件でシンデレラが絞り込まれますが、一人でも否決すればその条件は流れます。こうして、シンデレラの条件がどんどん積み重なっていきます。
これを繰り返し、手札が2枚になったところで、条件に合う候補を一斉に出し、最もシンデレラに近い人が(例えオッサンであっても)新たなシンデレラとして認められ勝利します。

■感想

2人でしかプレイしてないので、参考程度に。
否決は一人1回しかできない、というのがこのゲーム最大のポイントです。つまり、一度否決権を行使すると、後はOKを出すしかなくなります。4人だとこれが良いジレンマになると思われますが、2人プレイだと一度否決すると後は相手の思惑に乗るしかなくなり、残りの手番がかなり退屈になります。シンデレラが決まっても、ああ、そうかという感じしかありません。
対応人数が2〜4人となっているのですが、明らかに4人前提で調整されており、2人だとプレイ感は極めて淡泊です。4人だとカードの内訳が読みきれないことで、おそらく楽しいと思うのですが、2人では残念ながらこのゲームの良さは分かりませんでした。
せっかく買ったことですし、4人プレイする機会があれば、またやってみたいと思います。周りの評判は、良いです。

<2014/7/9>

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