No.10 ジンラミー / Gin Rummy

逆転を狙うか、パーフェクト勝ちを狙うか。2人で遊ぶなら、まずはコレをどうぞ。

作者Traditional
伝統ゲーム
人数2人
プレイ回数・人数30回/2人
時間20分
種別トランプゲーム
ポイント【2人OK】【初心者向け】【家族向け】
ゲーム難度(5段階)2
評価(10点満点)10



夏休み。

みなさん海とか山とか行きました? レジャーしました?

私? 私は実家に帰省して高校野球の地方大会観ながらごろごろしてました
(でも山は行きました!)

で、まあ、山行った以外はすることないんで携帯で遊んでたら妻が
「それ何?」
「ジンラミーっていうトランプのアプリ」
「面白い?」
「うん」

ということで、トランプも持って帰ってたし、ルール説明して試しに遊んでみました。
またトランプかって? まあそう言わずに、面白いですから。

ルール


2人用ゲームです。1ゲームは5分かからない程度で、何回かゲームを繰り返して勝敗を決めます。
簡単なルールですぐ覚えられますし、20分くらいで勝負がつきます。

■概要

10枚の手札の合計を、相手より少なくした方の勝ちです。

手札の合計は、カードのランク(数字)を足して計算します。
Aは1です。
2〜10は数字どおりです。
J、Q、Kはすべて10です。

ただし、手札の中で以下の組合せを作ると、その組合せは合計0として数えます。

<グループ>
同じランク(数字)3枚または4枚の組合せです。6-6-6、K-K-K-Kなど。

<ラン>
同じスート(マーク)で、連続するランク(数字)3枚以上の組合せです。
スペードのA-2-3、ハートの5-6-7-8、クラブの9-10-J-Qなど、3枚以上なら何枚でもOK。
(並びは「A-2-3-4-5-6-7-8-9-10-J-Q-K」になります)
ただし、KとAはつながりません。

上がグループの例、下がランの例。

手番では、カードを1枚取って1枚捨てます(詳しくは後述)。
これを繰り返し、合計が10点以下になったら「ノック」(後述)をして
ゲームを終了できます。
終了時の手札合計が低いほうが、そのゲームの勝者です。

■準備

ジョーカーを除く52枚をよく切って、10枚ずつ配ります。
残りのカードは裏向きに山札にして、一番上の1枚をめくって横に置きます。これが最初の捨て札になります。

■最初の手番

最初の手番は、ディーラー(カードを配る人)でないほうの人が、捨て札を取るかどうか選びます。

取ったら、そこからプレイ開始します。
取らない場合は「いりません」と言うと、今度はディーラーが同じ捨て札を取るかどうか選びます。

ディーラーが取ったら、そこからプレイ開始します。
ディーラーも取らなかったら、再びディーラーでない人が、山札から1枚取ってプレイ開始します。

2回目のゲームからは、前回負けたプレイヤーが次のディーラーになります。

■その後の手番

山札の一番上、または捨て札の一番上から1枚引いて手札に加えます。
その後、手札から1枚捨てて(前の捨て札の上に重ね)、手番を終了します。

(最初の手番で1枚引いた後も、同様に手札から1枚捨てます)

山札から今取ったカードを、そのまま捨ててもかまいません。
ただし、捨て札から取ったカードを捨てることはできません。

手番が終わったら、手札は必ず10枚になります。
これを互いに繰り返し、上記の組合せ(グループまたはラン)を作りながら
手札の合計を0に近づけていきます。

一例。左のJ-J-Jがグループ、真ん中のダイヤの4-5-6がランになっているので
これらの合計は0です。
残ったA、A、2、7の合計「11」が、今の手札合計になります。


引き続けて山札が残り2枚になったら引き分けなので、
それまでに勝負をつけたいところです。

手札合計が10以下になったら、「ノック」ができるようになります。

■「ノック」と「付け札」

1枚引いて捨てるとき、捨てた後の手札10枚の合計が10以下になる場合は
捨て札を裏向きに捨て、テーブルを「コンコン」と叩くことで
「ノック」ができます。

どちらかがノックすると、そのゲームは終了です。
まずノックしたプレイヤーは手札を公開し、
続いてノックされたプレイヤーも手札を公開します。

こうして互いに公開した手札の合計を比べるのですが、
ノックされたプレイヤーのみ、手札公開前に「付け札(レイオフ)」を行う権利があります。

付け札とは、ノックしたプレイヤーの「組合せカード」に対して
組合せのカードを追加し、ノックされたプレイヤーの手札を減らす
というものです。例えば、

手札の合計が7点でノックしました。
相手がもし、ダイヤのJか、ハートの3、7かを持っていれば、付け札できます。
ハートの7、8を持っている場合などは、両方を付け札することもできます。
(クラブのAと3、ダイヤのAと2は、組合せが成立していないので付け札できません)

組合せになっていないカードに対して、付け札することはできません。
また、あえて付け札をしなくても構いません。

付け札を行った後、手札の合計を比べ、より手札合計が少ない方が勝ちです。
つまり、ノックした方が勝ちとは限りません。

しかも、同点の場合はノックされた方の勝ちになるので、いかに低い手札でノックするかのタイミングが重要です。


勝ったプレイヤーは、負けたプレイヤーとの手札合計の差を、ゲームの点数として獲得します
負けたプレイヤーは、0点です。
ただし、ノックされた方のプレイヤーが勝った場合、これを「アンダーカット」と呼び、
カードの差点に加えて、アンダーカット・ボーナスとして25点がプラスされます

なので、相手が手を作ってしまう前に
早めにノックできそうならノックするのが基本戦略ですが、

勝負が長引いてる場合は合計が低くてもあえてノックせず、アンダーカットを狙うというのもアリです。

■「ジン」で勝つ

捨て札した後の手札合計が0点でノックした(全てのカードが組合せになっている)場合、
このときのノックを「ジン」と呼びます。

ジンのときは、相手は付け札ができません。必ずジンした方の勝ちになります。
また、通常の差点に加えて、ジン・ボーナスとして25点がプラスされます
相手が同じく0点の場合でも、ジンを決めたらアンダーカット・ボーナスはつきません。

何といってもジンは絶対負けないので、狙えるときは積極的に狙っていきましょう。

■ゲームの得点

上記のとおり、1ゲームの点数は

・勝者と敗者の手札合計の差を、勝者の点数とする。
・ノックされた方が勝者の場合、アンダーカット・ボーナスを25点加算する。
・ノックした方がジンで勝った場合、ジン・ボーナスを25点加算する。

となります。
何ゲームか繰り返し、先に100点に達した方の勝利です。

遊んでみた


ルールを説明して、妻と2人でやってみました。

最初はこちらがディーラーで、妻が最初の捨て札を取り
「できた」
「ええ!?」

見てみると
「ほらー。全部数字並んでる。はっはっは、勝った」
「これ違う。マーク全部一緒じゃないと、ランにならない」
「えーそうなの? 早く言えよー」
私はできた夫なので、それ説明したじゃん、などとは決して言いませんよええ。

仕切り直して、もう一度始めます。
引いて、捨てる。
引いて、捨てる。
ゲームはこの繰り返しなので、サクサク進みます。

こちらの手札が悪く、全然組合せができないのですが
まあ最初だし、向こうはしばらく揃うまい、
ゆっくり点数を下げて7、8点あたりでノックすれb

コンコン

「え、もう!?」

見ると…

全部揃ってるー! いきなりジンじゃねーか!

1ゲーム目で70点以上取られました。さっそく不利。うぐぐ。
「まあこれが? 実力的に? 当然っていうか?」
調子に乗る妻。
次は勝つ! 勝つぞ!

2戦目。
うーん、意外とジンが決まりやすいのか?
そう思ったので、早めにノックして、ちまちま点を稼いでいく作戦にシフトします。

基本は、相手が取ったカードを見て、集めているカードを推測します。
例えばハートの8を取られた後で、うかつにハートを捨てると、あっさりランを許して
またさっきみたいにジンで上がられてしまうので、捨てるカードには注意が必要です。
逆に、相手がKを捨てたら、こちらもKを捨てられるなど
どれを捨てて、どれを持っておくかを見極めながら、手札を整えていきます。

向こうが上がらないのを確認して、5点ぐらいになったところで「コンコン」
妻は20点。よし、15点勝ち。

こんな感じで3ゲーム連取し、70点台に乗せて追いつきました。
「よーしよし」
「くそー。見てろよー」

5戦目。
今度は2人とも手札がいまいちなのか、なかなか終わりません。
それでも、A1枚を残してあとは全部揃いました。
ここでノックしてもたぶん数点の差で、たいした点にならない。
アンダーカットを狙って、わざとノックしない方がいいかな…


コンコン

よし来たー!

「ジン」
「ええー!!」
「まあこれが? 実力的に(略)」


負けました…。

感想


ジンラミーはアメリカのゲームで、19世紀ぐらいから遊ばれてるらしいですが
さすが昔から遊び継がれているだけあって、
これだけ簡単なルールでこれだけ楽しめることに驚きます。すごい。

最初のうちは、単に組合せの札を待つだけの
運のゲームと見えるのですが、
慣れてくると相手の取った札や捨て札を見て、相手が集めている札を推測したり
捨てられた札をもとに揃いやすい組合せ、揃いにくい組合せを見極めたりと
実は技術もけっこう必要なことに気づきます。

そして、ジンを決めたときの「全部揃った!」という達成感、これがいいのです。

1戦1戦は引き運にも大きく左右されますが、
100点まで何ゲームかプレイするので、ゲーム数が重なっていくと
ちゃんと技術も反映されて、強い人が勝ちやすいようになっています。
それでも、ジンや早めのノックで、熟練者に勝つことも不可能ではない。
よくできています。

100点までプレイしても30分かからず、長すぎないのも良いところです。
勝負がつくまでに4〜5ゲームはかかるので、しっかり遊んだ感もあります。

2人用のトランプゲームってどうしても少なく、
ババ抜きとかダウトとか2人で遊んでも空しいし、スピードぐらいしか知られてないと思うのですが
ジンラミーは、

2人遊びならこれがスタンダード

と言っても良いぐらいです。誰にでも勧められます。欠点なしの10点!
空いた時間にパッとできるので、やったことない方も、ぜひ試してみてください。

<2014/8/24>

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