No.09 セブンスペード / Seven Spades

たった5分の心理戦に熱くなる。「あっ、またスペードでした」

作者Johan Waestlund
ヨハン・ヴェストルント
人数2-5人
プレイ回数・人数20回/2-4人
時間5分
種別トランプゲーム
ポイント【2人OK】【初心者向け】【家族向け】
ゲーム難度(5段階)1
評価(10点満点)9



最近、トランプがマイブームです。

普通、やったことあるトランプゲームといえば
ババ抜きに七並べにスピードに、人数が集まったら大富豪に、ぐらいだと思いますが、
いや、それらもまあ面白いのですが、飽きるじゃないですか?
運の要素が強かったり、なかなか終わらなかったりするじゃないですか?

トランプゲームって、それだけなのか? そんな事はありません!
世界には、面白いトランプゲームが他にもあるんです!
ボードゲームと比べても、遜色ない面白さのゲームがいっぱいあります!

(といっても、私もボードゲーム始めてから、ゲーム会で教えてもらったり本で読んだりして
 そういうトランプゲームを知ったんですけども)

今回は、大井町の喫茶マーブルで時々開催される「トランプ夜会」で
ゲーム研究家の草場純さんに教えてもらったゲームから、簡単なのを一つご紹介します。

ルール


2〜5人で遊べますが、まず2人用ルールを説明します。
スペードを7枚、先に引いた人が勝ちです。

「え、それだけ?」って思うでしょ? それだけなのに、面白いんです。

■準備

ジョーカーを除く52枚を、よく切って1つの山札にし、テーブルの中央に置きます。

■手番

山から1枚引き、自分だけこっそり見ます。
そのカードが、

<スペードじゃなかった場合>
そのカードを、山札の横に表向きに捨てます。

<スペードだった場合>
「スペードです」と言って、そのカードを裏向きに自分の前に伏せます。

なぜ裏向きなのか、分かりますか?
そう、スペードじゃなくてもスペードですってウソついて裏向きに伏せていいのです。

このとき、相手は「ダウト!」と言って、本当にスペードかどうかのチャレンジができます。
ダウトがかかったら、伏せた人はそのカードを開きます。
本当にスペードだったら、伏せた人の勝ち。
スペードじゃなかったら、ダウトを言った人の勝ち。
(ダウトは最後に出したスペードにしかかけられませんので、ご注意を)

1枚引いて、自分の前に伏せるか、捨てる。これを交互に繰り返します。
途中でダウトがかかった場合、そこで勝負は決まりますが、
どちらもダウトをかけなかった場合、先に7枚目のスペードを並べた方の勝ちです。
ただし、最後の7枚目だけは本物のスペードでなくてはならず、表向きに出す必要があります。

1勝負5分と言いましたが、場合によっては10秒で終わったりします。
なので、先に3勝したほうが勝ちなどと決めてプレイしてもよいでしょう。

■3人以上の場合

まず、勝利条件の「7枚」を、以下のように変更します。

・3人の場合 … 5枚
・4人の場合 … 4枚
・5人の場合 … 3枚

言い換えると、勝利条件は「(13枚÷人数)+1枚」になります。
スペードは全部で13枚あるので、
「均等にスペードが渡った場合、ウソなしでも誰か一人だけ必ず引ける枚数」
を勝利条件にする、ということです。

ダウトは、直前のカードに対し、全員が言えます。
そして、ダウト(チャレンジ)がかかった場合、負けたプレイヤーはゲームから脱落し
誰か1人だけが残るまで勝負を続けます。
なお、チャレンジで本当にスペードだった場合、そのスペードは捨てます

これも1勝したらチップ1枚受け取り、3枚チップを受け取れば勝ち、などとしてもよいです。

また、対応人数は最大5人ですが、6人以上の場合はトランプを2組使うと
プレイできます。その場合、スペードの勝利条件(枚数)も倍になります。

遊んでみた


以前、元住吉のゲーム会「シャッフル」に行って、終盤遊び疲れて休憩してたら
暇になってきたので、手の空いてそうだった主催の朱里さんに
「5分で終わるので」とお願いして2人対戦しました。

ルールを説明し、やってみないと要領がわからないゲームということで、とりあえず一戦。

先攻をもらい、早速1枚めくる。
ハート。
(まあ、ゲームの説明も兼ねて、とりあえずウソついとくか。最初はばれまい)
と思って

「あ、スペードです」
「ダウト」

もう負けたー!

5分どころか、10秒で終わってしまった…。

…いや、これでは終われん。
「…もう一戦お願いします…うう…」
いきなり泣きを入れての、2戦目。

今度は、最初のスペードまでは正直に行く作戦で。
「スペード」
「スペードです」
向こうもスペードをかぶせてくる。
うーん。怪しい。連続2枚来るか?
いや、とりあえず、最初の2枚ぐらいは見逃しておこう。3枚目か4枚目あたりで勝負だ。

すると、何枚か捨ててから
「スペードです」と、朱里さんが先に3枚目を出す。
どうする?いや、ここまで3枚連続で捨ててるから、これは危ない。

引く。
クラブ…。いや、ここはかぶせとくか。
「スペードです」
ダウト

なんでやー!何でオレのはばれるんやー!

その後も、
朱里さん「スペードです」
自分「ダウト」

めくる→スペード→くぁwせdrftgyふじこlp;




ええ、4戦全敗でしたが何か。

対戦後、朱里さんが「おかしいな、私ブラフゲーム苦手なのに勝っちゃった」
とおっしゃってましたが、それが謙遜なのか単に私が弱いだけなのかは
定かではありません。

感想


ブラフゲーム(嘘やはったりを駆使するゲーム)全般にいえるんですけど、
いやあ人を騙すって楽しいですね!
(筆者はブラフゲームが大好きです)

ルールはご覧のとおりシンプルで、終わるときはすぐ終わって、短い中にも駆け引きがある。
トランプの2人用ゲームは結構ルールが難しいのが多いので、こういうゲームは貴重です。

確率上、4枚に1回はスペードが来るわけなので
スペードの引きという運と、ブラフ(はったり)をかける実力とのバランスも
いい具合にとれているな、という感じがします。

上の対戦では私がボロボロに負けてますが、うまく拮抗した勝負になると
「相手をいつ出し抜き、先にスペードを積み重ねるか」
「相手がウソをつくタイミングをいかに見破るか」

という駆け引きが出てきます。
勝負どころが少しずつ見えてくるという意味でも、複数回対戦がおすすめです。

4人対戦も何度かしましたが、人数が増えると
他の人にダウトを言わせて、自分がいかに安全に積み重ねるか
という要素も加わってくるので、これもなかなか良いです。

2人対戦も多人数も、どちらも面白く、堂々の評価9としました。


ボードゲームを遊ぶ人の間でも、なぜかトランプゲームは敬遠される傾向があり
ゲーム会で遊ばれることが少ないんですね。
カードが地味だからか、昔遊んだゲームの印象が強いせいなのか
分かりませんが、この楽しさを知らないのは、もったいない。
折に触れて紹介できたらと思っています。

その第一弾ということで、このセブンスペードを紹介しました。
人も場所も選ばない、大いに広まってほしいゲームです。ぜひやってみて下さい!

<2014/7/13>

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