No.3 ゲシェンク / Geschenkt

チップを払うか?マイナス点を引き取るか?単純な二択が悩ませる!

作者Thorsten Gimmler
トーステン・ギムラー
人数3-7人
プレイ回数・人数5回/4-5人
時間10分
種別カードゲーム
ポイント【家族向け】【初心者向け】
ゲーム難度(5段階)1
評価(10点満点)9

昨年(2013年)の末、妻の実家(宮崎)に帰省したとき
せっかくだからゲーム持って帰ろう!と思いまして。

いくつかのゲームと一緒に、簡単そうなので気になってたこのゲシェンクを
すごろくやで購入し、持って帰りました。
で、帰ってから向こうで会った友人や、家族とやってみたところ

まあ、大好評でしたね。

友人、家族で2度やったんですけど、2度とも「もう一回!」「もう一回!」で結局3〜4回プレイ。
(家族は全然アナログゲームやったことない人たちです)

初心者でも簡単にプレイできて、面白いことは保証済みです。間違いなく良いゲームですよ!

ルール

■準備

3〜35の数字が書かれたカード(各1枚)をよく切り、数字を見ずに9枚抜きます。残りを山札にします。
各自、チップをだいたい10枚ぐらい持ちます(人数により変わる)。

■目的

カードに書かれた数字が失点になります。このカードを引き取らず、失点を少なく抑えるゲームです。

■手番

まず、山からカードを1枚めくります。
その後、手番の人から順に、このカードを引き取るかどうかを決めます。

引き取りたくなければ、手元のチップを1枚出し、カードに乗せます。
引き取ってもよければ、カードを一緒に乗ったチップごと引き取ります。


基本、これだけです。
引き取ると、カードに書かれた数字はそのまま失点になり、チップは1枚+1点になります。
これを山札がなくなるまで繰り返します。

某所のマックにて、初回プレイの写真。
序盤でいきなり最大失点の35が出ました。誰も引き取りたくないので、チップが大量に溜まります。

引き取ると失点は増えますが、チップも手に入るのでパスする余裕が生まれます。
逆に手元のチップがなくなると、否が応でも引き取る羽目になり、苦しくなります。

このように失点はどんどん増えていくのですが、1つ重要なルールがあり

引き取ったカードが連番になったら、最小の数のみ失点になる

なので、もし「34」「33」「32」の3枚を引き取ったら、失点は99ではなく、32で済みます
これを利用して、わざと高い数字のカードを引き取り、連番で失点を低く抑える
という戦略も可能です。

しかし、最初に9枚抜いてあるのを忘れてはいけません。
つまり連番を期待して引き取ったカードが、実は繋がってなかった
ということが起こりえるのです。

32と35を引き取ったけど、33も34も抜けてて-67点になったの図。
右に写ってるのはハッピーセットのなにかです。

でも、自分の連番になってるカードが出たらチャンスで、
他が引き取りたくなくてどんどんチップを出すのをじっと待って待って
十分チップが溜まったところで大量のチップと共に引き取る
という悪のプレイングも可能です。

あんまり調子に乗って粘りすぎると前の人に取られたりするんですけどね!

ていうか2回目それで負けましたけどね!

余談

上の写真は昨年の大晦日、宮崎にある妻の実家に里帰りして、マックでプレイしたときのです。
と言っても別に大晦日に家族でマック食いに行ったわけじゃなく、
東京の友人と宮崎で会ってわざわざゲームしてたんですけどね。
なぜ東京で遊ばないのか本当に謎です。

感想

ルールでキモの部分はほぼ書いてしまいましたが、ゲームのポイントが初見でパッと分かるのが良いです。

どのへんで失点を引き取るかというのが悩ましさで、
あまり早くに手を出すと失点が増えていく。
かといって、ずっとチップが溜まるのを待っていると、前の人に引き取られてしまう。

引き取らなければ失点は増えませんが、そのうちチップがなくなってしまうのが問題です。
「チップがなくなる=パスができなくなる」ですから、いつかは必ず引き取らなくてはなりません。

どこで勝負をかけるかによって、高めのカードをあえて引き取り連番を狙うか、低いカードをほどほどで取っていくか、戦略が分かれます。
もっとも、カードの順番に左右されるところも大きければ
最初から9枚抜けていることもあって、狙った通りにはなかなかなりませんが、
そうした運の要素がギャンブル的な面白さを演出しているところは良い点だと思います。

1ゲーム10分程度の軽さと相まって、終わるとつい「もう一回!」の声が出ます。

ルールも非常に簡単で、ゲーム初めての人が集まって最初に遊ぶのにとても向いています。
(ゲームを普段遊ばない妻のお母さんが「これならできる」と言ってました。そのぐらい取っ付きはいいです)
人数は4〜5人くらいがベストだと思いますが、多人数でもいけるのではないでしょうか。

連番や35が出ると場も盛り上がりますし、一家に一つ欲しいパーティーゲームです。
飲みの席で遊ぶのにも良いと思います。
オススメ!



<2014/5/14>


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